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弟の顔して笑うのはもう、やめる 【著者:神寺千寿】

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【タイトル:弟の顔して笑うのはもう、やめる】
【著者:神寺千寿】

シリアスで少し薄暗い世界観に、気づいたら引き込まれています。
4人が織りなす複雑な人間関係が最後に行き着く場所はどこなのか。
ドキドキハラハラ、時にはちょっぴり腹立たしくなりながらも、
やっぱり続きが気になって読んでしまう…そんな作品です。

主人公の美羽。
美羽には蒼介という名前の弟がいて、人気小説家の西條と付き合っています。
美羽と西条が知り合ったのは、もともとは蒼介の紹介でした。

人気小説家でありながらも高校生の西條は美羽のことが気になっており、
蒼介に仲介を頼みます。そしてそれを引き受け、ふたりを会わせるのですが…。

蒼介は美羽を姉としてではなくひとりの女性として見ていたのです。
本来なら抱いてはいけない“好き”という感情を抱いてしまっています。
後に残るのは後悔ばかり。
そして西條に美羽を紹介したその日から、蒼介は美羽の体を求めるようになります。

そんな蒼介に恋している、百華。
蒼介が好きな百華は美羽が西條と付き合い始めてほっとしますが、
それでも蒼介は自分の方を振り向いてはくれません。

三角関係が複雑化し、もはや自分の気持ちすらわからなくなっている美羽。
本当に好きなのは誰なのか。どの感情が正しいのか…。

どろどろとした陰鬱な空気が漂っているためか、
読み終わったあとにどことなく重苦しい気持ちになります。
ですがそれが沼のように深く、どんどんハマっていってしまうのです。

美羽、蒼介、西條、百華。
主人公は美羽のはずなのに、4人それぞれが主人公に思えてきます。
各々ストーリーを持っていて、誰からも目が離せなくなります。
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